自分の気持ちの
外界とのあいだに潜む
換気口のふちに
ある
複雑な感情を
見出したときに
わたしは
見据えることもできない
真実を知る
なんて激しく
なんて物悲しい…
人間たるものは
複雑だ。
夏の終わりの
花火大会のあとにある……
また
盆踊り大会のあとに
煌々と輝きを放つ……
明るさのあとに潜む
寂しさ……
キラキラと
波のあいだから
見える光のごとく
輝く感情は
すでに遠くに解き放たれ
どうしようもならぬ
真実が
目の前に
つきつけられる。
誰も
悪くない
悪いのは自分でもない
そこで出会えたものこそが
分かち合えたものこそが
いまのわたしの感情に
深みをつくるんだよ
そう信じよう
深淵なる海の底に
潜む岩影からでる
深海魚のように
わたしは
身を潜めていたいんだ
だから
わたしはホントは
頭から
太陽にあたりに来たのに…
帽子を被り
海を
裸眼で見たいのに…
サングラスをかけ
海を見つめる…
